今回は、念願の金継ぎ教室にチャレンジしてきましたのでご紹介します。
こんにちは。スタッフの北川です。
新居暮らしや、新年度を迎えて、新しく食器を新調された方もいらっしゃると思います。
私は、旅行へ行ったらその土地のお土産がわりにお気に入りの器を買って帰ることが楽しみのひとつです。(作家さんや産地、お店やブランドは正直よくわからないものも多いですが…)
大事にしていたものほど、欠けてしまったり割ってしまったり…経験のある方もいると思います。
数年前から金継ぎ…ブームですね!!とっても興味があったのですが、自分だけでは何をどうしたら良いのか…
ちょうどよく金継ぎ教室を見つけたので行ってきました。
工程や、私が感じたPOINTなどをご紹介しますね!
ネットでも、金継ぎセット販売していますが、先生がいてしっかり教えてもらえるのはありがたいです。
数回にわたって作業があるため、体験後にその後のご報告しますね。
金継ぎでは、破損状態で作業の仕方が異なるそうです。
例えば…
食洗機に入れてしまってよくできる “小さな欠け“
落としてしまった “ひび割れ、割れ“
今回は “小さな欠け“ “隙間“ “段差“を埋めるときに使う『“ペースト“=“サビ漆“』の作り方、塗り方ご紹介します。
【材料・準備するもの】
・金継ぎセット(ネットでも販売しているものでした!)
中身…金継ぎ用漆、本金泥粉、砥之粉、真綿、ガムテレピン油、、筆、へら、手袋、耐水紙♯600、小皿
※漆を使う作業のため、かぶれ防止で手袋、メイク、マスク等でしっかりカバーします。
・手袋は、ゴム製。ピタッとくるものがベスト!道具より手の方が作業しやすい場合があるため。
・作業台(器などを置く台) 木やガラス製なんでも良いみたいです。
・使い終わったタオルやTシャツのボロ布 汚れの拭き取り用。
聞きなれない材料があったので、補足情報
・砥之粉(との粉)…砥石からでる粉や粘土を焼いて粉にしたもの。
・ガムテレピン油…揮発性の油。道具の洗浄用。ガムテレピン油は高価なので、灯油でも可だそうです。
工程①
作業台をガムテレピン油(または灯油)を振りかけて、ボロ布でしっかり拭く。
結構バチャバチャ振りかけてOKです。
器等の欠けている部分にガムテレピン油をコットンなどに染み込ませて汚れを拭き取る。
工程②
欠けている部分を修復する。
ー“錆漆“作りー(サビ漆)
“錆漆“とは…生漆と、砥の粉を混ぜて作る漆のペースト
用途としては、小さな欠けを埋めたり、細い隙間を埋めたり、段差を埋めたりします。
1、砥の粉を作業台に適量出して、ヘラで細かく潰します。サラサラになるくらい。
砥の粉+水(水は少しずつ足していく)をヘラでよく練っていく。
2、漆を少しずつ加える。(1で作った容量の7~8割の量)ヘラでよく練る。
※耳ダブくらいの固さがベスト ↓完成したサビ漆
数人で使うのでこの量ですが、器の修復箇所に合わせた量を作ると材料の無駄がないですね。
※すぐ固まってしまうので、サランラップなどで覆っておくと乾きづらいです。
3、サビ漆が完成したら、欠けている部分に塗る。器の内側、外側どちらからも。
欠けている部分が見えなくなるくらいしっかりと塗る。ヘラより手の方がキレイに塗れます。
※カブレ防止のため、手袋の下に第一関節まである指サックをすると安心。(作業で使う人差し指)
サビ漆は数回にわたって塗っていくそうなので、分厚く塗らなくて良いそうです。
初回、終わりです。2週間ほど乾かします。
体験後に次の工程ご紹介しますね。
次は、“割れた器編“です!!
今回は、この辺で…