金継ぎ教室③

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だいぶご無沙汰しましたが、金継ぎ経過をやっとご報告です。

金継ぎ教室②から数回行っているのですが、“水研ぎして、余計な箇所のサビ漆を削り、サビ漆を重ねる“の繰り返しでした。
はじめに、先生から言われていたように、金継ぎはゆっくりゆっくり丁寧に…せっかちは×。それを実感していました。
ただ、繰り返しの作業、コツコツながらゆっくりお皿が変化する様が、気が休まる様な感覚もあって毎回楽しみになっていました。
ですが、絵面の変化がないので… ご報告できずでした。

今回も、さほど大きな変化はないのですが 金粉を振りかける直前の工程まで学んだのでご紹介します!

 

さっそく、微妙な変化を遂げているお皿の経過をご紹介します!

<5月初旬> 金継ぎ教室②のおさらい

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<5月下旬> 余分なサビ漆を水研ぎ、デザインカッターで削る。割れた箇所のサビ漆がまだ埋まらないので、埋めます。

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7CE617CC-0A45-40F5-AA97-18668A3AF481<6月下旬> 前回同様。ですが、余分なサビ漆をほとんどキレイにしたのでスッキリしました。裏の穴埋めに時間がかかりそうです…

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<7月中旬> 両面の割れはキレイに埋まり、後は欠けた箇所のサビ漆埋めです。

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こうして並べてみると、工程は同じなのに変化は歴然ですね!!
サビ漆で毎回コツコツ埋めている箇所は、水研ぎするとツルツルになるんです。

今回の工程
サビ削り〜漆塗り

漆の下塗り
【材料・準備するもの】
・金継ぎセットより〜 漆、ヘラ、ガムテレピン油
・小筆
・耐水ペーパー#1000“水研ぎ用”
・サラダ油
・ガムテレピン油(灯油可)

工程①
前回同様、耐水ペーパーでザビ漆をやさしく研ぎます。素手で触ってみて違和感がなくなればOKです。

E7C2B873-3FCA-4343-9025-62A692DE0463取手の部分がサビ漆でくっつけた部分です。マグのデザインもありますが、どこが破損部分なのかわからないです(^^)
※漆の下塗り前のこの工程はとても重要だそうです。漆を塗るということは、その部分に“金を蒔く“ということなので。

工程②
漆の下塗り
小筆をガムテレピン油(もしくは灯油)でキレイに洗います。
(作業台にガムテレピン油を出してペタペタ。その後ティッシュでやさしく拭きます。)
今回、筆を使用するのは初めてですが 通常使用後にサラダ油で筆を洗うのです。
そうしないと、漆を使用した筆は6時間後ぐらいにはガチガチになり使い物にならないそうです。
それくらい強力な接着ということだそうです!

使用時にその油を取り除くために、ガムテレピン油で洗うのだそうです。

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使用後、洗うときは、小皿の中にサラダ油を入れてヘラで濾すように洗います。色味が出てこなくなればOK。
その後は、ティッシュで拭いて筆を整えます。

筆の準備が終わったら…しっかり手袋、素肌が出ているところがないようにします。漆を使用するので!

漆をほんの少し出します。
筆に漆を馴染ませます。作業台の上で線を何本か書いて漆の含み具合を確認します。

ひび部分に(サビ漆でくっつけた部分)に塗っていきます。

POINT!!
ドップリ付けはNG。つけすぎると乾燥時縮んでしまったり、金粉を蒔くときにボコボコになってしまうのでできるだけ平らに、均一に!
なるべくはみ出さないように。(金を蒔く場合は、とっても高価なものなので必要最低限!そう教わりましたが、余裕のある方は存分に(^^)
やりづらいですが内側部分も丁寧に。

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下塗り完成です!
このマグは、デザイン的にこのまま仕上げを漆でも良さそう(^^)
取手に漆で線を書いて好きなようにデザインしても良いかもね!と先生と相談中です。

今回はここまでです。次回、ようやく“金粉を蒔く“ 最終工程になります。
金継ぎした器たち、全部ご紹介できるように頑張ります!

では、この辺で… 北川でした(^^)